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筒井孝子論考集 地域包括ケアシステムの理論と政策

筒井孝子論考集 地域包括ケアシステムの理論と政策

  • 筒井孝子:著
  • 定価:5,000円+税
  • 2020年5月29日 刊行 572ページ
  • ISBN978-4-904865-50-7 C3047

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著者のことば
 本書は,2010 年代にその構築が本格化していった地域包括ケアシステムという,社会保障制度における新たな政策的,経営的,実践的な提案に対して,その背景となった理論や実態,実践等を分析した2014年から2018年に発表した論考等で転載の許可を得た一部の論文や,講演録等を集めたものである.
 具体的には,地域包括ケアシステムに関する政策を支えた国内外の理論として,とくにintegrated care に関する論考を中心としたⅠ 部に続き,Ⅱ 部では,わが国,独自の地域包括ケアシステムの経営に関する内容として,多職種連携や,国と地方との役割分担やその実施体制に関わる課題としての市町村の保険者機能のあり様を取り上げ,論じている.
 また,実践レベルの議論として,新しい役割主体として期待される団塊の世代におけるセルフマネジメントサービスの推進や,増大しつつある認知症患者のBPSD 悪化を予防するため実践的な方策等を含む論考を収載している.
 続くⅢ 部では,一般の読者に向けた新聞や雑誌に掲載した短い論説や随想を集め,Ⅳ 部では,医師,歯科医師,看護師,社会福祉士等の社会サービスの提供に関わる専門職に対する講演録を掲載している.
 これらの内容は,先進諸国が推進してきたintegrated care をcommunity based care を基盤とした市町村という行政主体が主導するという,世界でも稀な様態を採ったシステムに,日本流のmanaged care をいかに導入できるのか,また,このシステムは,今後,どのような発展を遂げるのか,といった現在と未来について述べている論考が含まれている.
(中略)
 我々は,今こそ中長期的な視野に基づいた慎重な議論をし,与えられた地域包括ケアシステムではなく,真のボトムアップ型のシステム構築を目指さなければならない.もちろん,これには,一人ひとりの行動変容も求められることになるだろうが,道標が全くないということでもない.
 本書に収載した地域包括ケアシステムに関する論文には,これから市町村がいかにして,情報収集能力を高めていくか,あるいは,地域での生活基盤を強固にするための専門職の多職種連携による協働や,現場での臨床的統合をどのように進めていくべきかを示した方策が述べられている.
 これらは,新常態における医療や介護,そして,生活支援サービスの提供体制をどのように構築すべきかを示したものであり,参考にして頂ければ,幸いである.

目次

  1. Ⅰ 部 地域包括ケアシステムを支える理論・政策動向
  2.  1.理論
  3.   1)筒井孝子:地域包括ケアシステムの未来―integrated care をいかにして実現するか―.慶應経営論集(慶應義塾経営管理学会),31(1):213-228,2014
  4.   2)筒井孝子:高齢者の生活を支える地域包括ケアシステムとは.長寿科学研究業績集(長寿科学振興財団),209-218, 2015
  5.   3)筒井孝子:ケアの質評価:国際的な到達点と日本の今後.社会保障研究(国立社会保障・人口問題研究所),1:129-146, 2016
  6.   4)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおける医療・介護・福祉の連携の課題‐integrated care の実現から深化に向けて‐.老年社会科学会誌(日本老年社会科学会),39(4):415-424, 2018
  7.   5)筒井孝子:地域包括ケアシステム.日本医師会雑誌,認知症トータルケア(日本医師会),147(特別号2):299-301, 2018
  8.   6)筒井孝子:地域包括ケアシステムのマネジメント― 理論から実践に向けて.週刊医学のあゆみ(医歯薬出版),267(3):246-252, 2018
  1.  2.政策動向
  2.   1)筒井孝子:地域包括ケアシステム理論の視点から.平成26年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業)市町村による介護保険事業計画と他行政計画の連携に関する調査研究事業報告書:95-102,(和光市),2015
  3.   2)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおける健康政策とその展望― セルフマネジメント支援の在り方―.健康づくり(健康・体力づくり事業財団),444:12-15, 2015
  4.   3)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおける医療機関の機能とは― 医療制度における重症度,医療・看護必要度の活用―.FMCNEWS 福山医療センターだより(国立病院機構福山医療センター),8(2):1-2, 2015
  5.   4)筒井孝子:これからの地域医療における地域医療構想(ビジョン)と地域包括ケアシステムのあり方.厚生の指標(厚生労働統計協会),63(8):1-8,2016
  6.   5)筒井孝子:地域医療ビジョンの前提となる地域包括ケアシステムにおけるアウトカム設定の考え方.国保ひょうご(兵庫県国民健康保険団体連合会),626:2-5, 2016
  7.   6)筒井孝子:地域包括ケアシステムの国際的位置付けと政策動向を踏まえた今後の方向性.月刊保険診療(医学通信社),72(6):30-34, 2017
  1. Ⅱ 部 地域包括ケアシステムの経営と実践
  2.  1.多職種連携
  3.   1)筒井孝子:地域包括ケアシステムに求められる人材.多田宏編.介護経営白書2015-2016 年度版.東京.(日本医療企画):108-117, 2015
  4.   2)筒井孝子:国際的な文脈からみた地域包括ケアシステムの基本的考え方 ―歯科医療関係職への期待と今後の戦略―.日本歯科評論(ヒョーロンパブリッシャーズ):44-49, 2015
  5.   3)筒井孝子:地域包括ケアシステム構築する人材に求められる視点.CUC View &Vision(千葉商科大学経済研究所),40:4-8, 2015
  6.   4)筒井孝子:対人援助サービスを担う総合実践職の創設と課題.多田宏編.介護経営白書2016-2017 年度版 介護福祉新時代の“到来”.東京.(日本医療企画):78-87, 2016
  7.   5)筒井孝子:統合ケア(integrated care)から読み解く地域包括ケアシステム ― 多職種協働の方法論と実現に向けた課題―.健康づくり(健康・体力づくり事業財団),456:7-8, 2016
  1.  2.セルフマネジメント
  2.   1)筒井孝子,東野定律:日本の地域包括ケアシステムにおけるセルフマネジメント支援の確立.経営と情報(静岡県立大学経営情報学部),27(2):27-36, 2015
  3.   2)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおける慢性疾患患者へのマネジメントのあり方.日本未病システム学会雑誌(日本未病システム学会),21(2):89-93, 2015
  4.   3)筒井孝子:わが国におけるセルフマネジメント支援を中核とした地域包括ケアシステム構築の現状.国保ひょうご(兵庫県国民健康保険団体連合会),627:4-7, 2017
  5.   4)筒井孝子:わが国におけるセルフマネジメント支援を中核とした地域包括ケアシステム構築における課題.国保ひょうご(兵庫県国民健康保険団体連合会),628:2-5, 2017
  6.   5)筒井孝子.他:入退院を繰り返す可能性のある要介護者等における再発防止のためのセルフマネジメントの基本的考え方.平成28年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業)入退院を繰り返す可能性のある要介護者等における再発防止のためのセルフマネジメントの在り方に関する調査研究事業報告書,(日本能率協会総合研究所):140-146, 2017
  1.  3.認知症対策
  2.   1)粟田主一,筒井孝子:認知症施策のこれからと地域包括ケアシステムの取り組み― 日本の認知症施策とこれからの地域包括ケアシステムのあり方―.認知症初期集中支援チーム実践テキストブック(中央法規出版):11-28, 2015
  3.   2)筒井孝子,東野定律,大夛賀政昭:居宅介護サービス利用者における生活機能障害の経時的変化.経営と情報(静岡県立大学経営情報学部),29(1):1-10, 2016
  4.   3)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおける認知症早期診断および介入を実現するための要件.都市問題(後藤・安田記念東京都市研究所),108(1):71-81, 2016
  5.   4)筒井孝子.他:日本の認知症施策とこれからの地域包括ケアシステムの在り方.平成29 年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業)認知症初期集中支援チームの効果的な活用に向けた調査研究事業報告書,(国立長寿医療研究センター):14-30, 2018
  6.   5)筒井孝子.他:認知症初期集中支援チーム事業の基本となるガバナンスの構築.平成29 年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業)認知症初期集中支援チームの効果的な活用に向けた調査研究事業報告書,(国立長寿医療研究センター):133-147, 2018
  1.  4.自治体(保険者)機能
  2.   1)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおける医療・介護ネットワークの基盤整備と保険者の役割.社会保険旬報(社会保険研究所),2586:2-8, 2014
  3.   2)筒井孝子:地域包括ケアシステム構築のための福祉サービス提供主体の考え方― 市町村および社会福祉法人の役割と今後の方向性―.都市問題(後藤・安田記念東京都市研究所):64-74, 2015
  4.   3)筒井孝子.他:保険者等取組評価指標の意義と基本的考え方.平成29年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業)保険者等取組評価指標の作成と活用に関する調査研究事業報告書,(NTT データ経営研究所):8-11, 2018
  5.   4)筒井孝子.他:地域連携活動評価尺度について.平成29年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業)地域包括支援センターが行う包括的支援事業における効果的な運営に関する調査研究事業報告書,(三菱UFJ リサーチ&コンサルティング):178-179, 2018
  6.   5)筒井孝子.他:医療・介護連携に基づく継続的ケアマネジメントの実現に向けた課題.平成29年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業)医療・介護ニーズがある高齢者の退院後の地域居住のあり方に関する調査研究事業報告書,(高齢者住宅財団):21-30, 2018
  1. Ⅲ 部 新聞寄稿・随想
  2.  1.新聞寄稿
  3.   1)筒井孝子:地域包括ケア,住民主体で.― 市町村の役割大きく全サービスの統一運営を― 日本経済新聞(2014 年10月28日付朝刊), 2014
  4.   2)筒井孝子:分相応の制度作れ 2016 参院選/ 3 問われるもの.毎日新聞(2016 年6 月30日付朝刊), 1 面, 2016
  1.  2.随想
  2.   1)筒井孝子:日本の医療保障制度が抱える課題と今後のあり方その1~保険制度成立前の世界の概観~.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),650:10-11, 2015
  3.   2)筒井孝子:日本の医療保障制度が抱える課題と今後のあり方その2~保険制度の原型と生命保険~.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),651:12-13, 2015
  4.   3)筒井孝子:日本の医療保障制度が抱える課題と今後のあり方その3~サービス提供体制の改革の必要性~.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),652:14-15, 2015
  5.   4)筒井孝子:社会保険における保険者に求められる機能 その1.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),653:8-9, 2015
  6.   5)筒井孝子:社会保険における保険者に求められる機能 その2.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),654:12-13, 2015
  7.   6)筒井孝子:医療保険や介護保険のこれから.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),655:14-15, 2015
  8.   7)筒井孝子:必要とされる年金保険制度の改革.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),656:16-17, 2015
  9.   8)筒井孝子:新たな社会的措置としての地域包括ケアシステム.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),657:14-15, 2015
  10.   9)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおけるCommunity-based care の考え方.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),658:12-13, 2016
  11.   10)筒井孝子:Community-based care のゆくえと国家の役割.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),659:16-17, 2016
  12.   11)筒井孝子:地域包括ケアシステムの担い手とは.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),660:14-15, 2016
  13.   12)筒井孝子:捨命住寿― 死出の旅路の行き先―.房総の国保(千葉県国民健康保険団体連合会),661:12-13, 2016
  1. Ⅳ 部 講演録,座談会,インタビュー等
  2.  1.地域包括ケアシステムの考え方
  3.   1)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおけるIntegrated care 理論の応用とマネジメント.医療と社会(医療科学研究所),24(4):381-392, 2015
  4.   2)筒井孝子:地域包括ケアシステム構築のために~その必然と地域の覚悟~.広報誌恵寿(董仙会恵寿総合病院),85:7-8, 2015
  5.   3)筒井孝子:地域包括ケアシステムのサイエンスからの2030年の展望.大都市における地域包括ケアをつくる政策研究会報告書,(在宅医療助成勇美記念財団):105-118, 2016
  6.   4)筒井孝子:2040 年に向けた地域包括ケアシステムの展望.Review and Research(日本医療福祉生活協同組合連合会),10:20-23, 2017
  7.   5)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおける「規範的統合」のあり方.2016年度埼玉県立大学研究開発センター年報(埼玉県立大学),1:54-59, 2017
  8.   6)筒井孝子,高橋紘士,笹井肇:一体的ケアの提供に不可欠なよりどころ.医療と介護Next(メディカ出版),3:7-14, 2017
  1.  2.地域包括ケアシステムの推進方法
  2.   1)筒井孝子:地域包括ケアシステム構築の背景と推進方法.介護新聞(北海道医療新聞社),821:7, 2015
  3.   2)筒井孝子:認知症の人の服薬コンプライアンスをどう向上するか提言し解決するのは薬剤師の責務.DRUG magazine(ドラッグマガジン),58(7):38-43, 2015
  4.   3)筒井孝子:必要とされていると実感できる仕事 介護に対する社会的報酬向上のための工夫とは.老健(全国老人保健施設協会),27(2):12-15, 2016
  5.   4)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおける多職種協働のあり方.日本リハビリテーション病院・施設協会誌(日本リハビリテーション病院・施設協会),160:6-10, 2017
  6.   5)筒井孝子:これからの地域医療における地域医療ビジョンと地域包括ケアシステム.厚生の指標(厚生労働統計協会),64(5):3-5, 2017
  1.  3.地域包括ケアシステム構築の事例
  2.   1)筒井孝子:地域包括ケアシステムにおける医療サービス提供機関への期待.第14回兵庫県立病院学会資料:(兵庫県)22-27, 2016

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