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Fever of Unknown Origin 不 明 熱

Fever of Unknown Origin 不 明 熱

  • 大野城太郎:翻訳者
  • 定価:4,000円+税
  • 2019年01月30日 第1版第1刷 390ページ
  • ISBN978-4-904865-41-5 C3047

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日本語版 刊行のことば

不明熱や原因不明の発熱ケースへのアプローチについては,すでに多数の単行本や特集雑誌,そしてビデオなどが出ています.そのような中で,なぜあえて翻訳本を世に出す必要があるのでしょうか.その理由は,不明熱や原因不明の発熱ケースへの理想的なアプローチでは,世界的エキスパートによるクリニカルパールによる臨床アートの指南がまだまだ大いに役立つからです.
 今回の本の原書である不明熱の編者はニューヨークの有名な感染症であるCunha 先生です.私自身も,1990 年代後半にボストンで行われた感染症のコースで,このCunha 先生の講義を受けたことがあります.様々な疾患の診断における重要点について,非常にわかりやすくポイントを押さえたレクチャーをされておりました.ジョークを交えながら,観客をどんどん引き込んでいくレクチャーは圧巻でした.「マラリアではリンパ節腫脹はきたしませんよ」などという,ポイントを強調する話術に魅了される体験でした.
 本書は,Cunha 先生とその仲間たちがクリニカルパールを書き集めた集大成の,日本語版です.この本の原書は日本国内の一部の感染症専門医には必須の書物として流通していましたが,この翻訳書の刊行で,ついに日本の全ての医師にその全貌が提供されることになりました.たった一人で,本書を全て和訳してくれた大野城太郎先生に敬意を表します.本書を読んだ日本の医師たちが,不明熱や原因不明の発熱に対するアプローチに,自信を持って臨んでくれることを期待しています.

群星沖縄臨床研修センター
徳田 安春

目次

  1. Foreword 前書き  Donald B. Louria
  2. Preface 序文
  3. Contributors

  4. SECTION Ⅰ:GENERAL CONCEPTS
  5. 第Ⅰ部:一般概念

  6.  1.Fever of Unknown Origin: Clinical Overview and Perspective
  7.    不明熱:概説と全体像
  8.    Burke A. Cunha

  9.  2.Fever of Unknown Origin: A Focused Diagnostic Approach
  10.    不明熱:焦点を絞った診断アプローチ
  11.    Burke A. Cunha

  12. SECTION Ⅱ:FUO IN SELECTED GROUPS
  13. 第Ⅱ部:選択された集団における不明熱

  14.  3.Fever of Unknown Origin in Children
  15.    小児の不明熱
  16.    Leonard R. Krilov

  17.  4.Fever of Unknown Origin in Cirrhosis
  18.    肝硬変患者の不明熱
  19.    Ariff Admani and Leon G. Smith

  20.  5.Fever of Unknown Origin in Malignancies
  21.    悪性腫瘍における不明熱
  22.    Burke A. Cunha

  23.  6.Fever of Unknown Origin in febrile leukopenia
  24.    発熱性好中球減少症における不明熱
  25.    Anastasia Antoniadou and Helen Giamarellou

  26.  7.Fever of unknown origin in Rheumatic Diseases
  27.    リウマチ疾患の不明熱
  28.    Burke A.Cunha

  29.  8.Fever of Unknown Origin in HIV Patient
  30.    HIV感染患者における不明熱
  31.    Wendy S. Armstrong

  32.  9.Fever of Unknown Origin in Solid Organ Transplant Recipients
  33.    固形臓器移植を受けた患者の不明熱
  34.    Emilio Bouza, Belen Loeches, and Patricia Munoz

  35.  10.Nosocomial Fever of Unknown Origine
  36.    院内発症の不明熱(以下FUO)
  37.    Burke A. Cunha

  38.  11.Fever of Unknown Origin in Older Pearsons
  39.    高齢者のFUO
  40.    Dean C. Norman

  41.  12.Postoperative Fever of Unknown Origin
  42.    術後のFUO
  43.    Tonya Jagneaux, Fred A. Lopez, and Charles V. Sanders

  44.  13.Recurrent Fever of Unknown Origin
  45.    再発する不明熱
  46.    Daniel C. Knockaert

  47. SECTION Ⅲ:DIAGNOSTIC TESTS FOR FUO
  48. 第Ⅲ部:FUOの診断の検査

  49.  14.Nonspecific Tests in the Diagnosis of Fever of Unknown Origin
  50.    FUOの診断における非特異的検査
  51.    Burke A. Cunha

  52.  15.Specific Tests in the Diagnosis of Fever of Unknown Origin
  53.    不明熱の診断のための特異的検査
  54.    Aaron R. Kosmin and Bennett Lorber

  55.  16.Imaging in Fever of Unknown Origin
  56.    不明熱の画像診断
  57.    Yogi Trivedi, Elizabeth Yung, and Douglas S. Katz

  58. SECTION Ⅳ:THERAPY
  59. 第Ⅳ部:治療

  60.  17.Empiric Therapy in Fever of Unknown Origin: A Cautionary Note
  61.    FUOの経験的治療:覚書
  62.    Lucinda M. Elko and Charles S. Bryan

  63.  INDEX

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