コンソーシアムブックシリーズ② 対話篇 ジェネラリスト教育原論
- 藤沼康樹:著/医療福祉生協連家庭医療学開発センター、千葉大学専門職連携教育研究センター
- 徳田安春:著/JCHO 本部総合診療顧問
- 定価:2,800円+税
- 2017年1月17日発売 A5 209ページ
- ISBN978-4-904865-29-3
目 次
- 1 卒前教育の論点
- 卒前教育に「診療参加型」を打ち出した
- 縦断的統合カリキュラムとは
- 日本の医学教育にジョン万次郎がやってきた
- 国際化とボーダーレスは絶対に避けて通れない
- 「闘魂外来」はこうして生まれた
- 「闘魂外来」は究極のクラークシップだ
- 学生がエキストラカリキュラムに取り組み始めた
- 日本独特の卒前教育のアウトカムを考える
- イギリスの卒前教育の戦略に学ぼう
- イギリスのProfessorは徳が高い
- アメリカのホスピタリストの卒前教育
- 優秀な学生がジェネラリストを目指す
- 日本の医学生は,部活やりすぎ?
- 2 卒後教育の論点
- 初期研修のコアは,夜間救急で初期診療ができること
- 救急とプライマリケアの2つが全員に求められた
- 初期研修を牽引した天理よろづ相談所病院と国立東京第ニ病院
- 初期研修で大事なのは,総合病棟での研修である
- ジェネラリズムは「足し算」では育たない
- ジェネラリズムを知ってもらうための戦術がある
- 大学でイノベーションが起きない
- 学生が研修医を凌駕する逆転現象が起きている
- 最初からジェネラル? それとも最初は専門性?どちらがいいのか
- プロフェッショナリズムの習得には卒後数年が大事
- ジェネラルに診るという部門が卒前卒後を通じて存在しないと,プロフェッショナリズムが育たない
- 3 ジェネラリストとその役割
- Integration型総合グループもヒントになる
- 医師不足と言われているけど,本質はジェネラリスト不足
- 専門分化の弊害として,「ニーズのゆがみ」
- ジェネラリストとは健康の建築家
- resourceをどう有効活用するか,はジェネラリストの役割だ
- 研究はジェネラリストの集団化に役立つ
- リサーチメンターが求められる
- 患者さんからの市民権は,実は何とかなる
- 「どんな医者があなたにとって信頼できるかかりつけ医になれますか」
- 4 地域医療の論点
- 地域で過ごす人たちのhealth careをどう構築していくか
- 地域医療の担い手が,実は病院の中に必要だ
- シンガポールのオープンシステムに学ぶ
- 米国のオレゴン健康科学大学(OHSU)の家庭医療科病棟
- 病院の職員になるかならないかということは,我々の行動に大きな影響を及ぼす
- 看護ではおたすけナースが全国的にいる
- プライマリ・ケアに入ったら絶対に週に1日はERをやったほうがいい
- 「場に応じた医療」が総合診療の本質
- 離島のドクタープール
- 「身体化したクリニック」と「孤独な病院」
- 在宅と病院の相互情報交流のためのカンファレンスをやっている
- 独立したdepartmentとしての総合診療科のあり方が病院の中で鍵になる
- 急性期病棟の総合診療科は必要だ
- 地域医療における病院の役割はあまり語られていない
- 地域医療の一番のキーは病院の総合診療だ
- 補集合だと不安から逃れられない
- 5 医の倫理とプロフェッショナリズムの論点
- 深く浸透しているCOI(利益相反)
- 毎月達成できたことを必ず10個挙げる
- 倫理的なケース別ディスカッションを行う
- プロフェッショナルのためのスキルを教えよう
- 「患者のために一肌脱ぐ」というカルチャーが必要だ
- ロールモデルからプロフェッショナルとしてのこころ構えをつくっていく
- 6 若手ジェネラリスト医師のキャリア
- 特別関心があることを設定するとより楽しくなる
- 得意分野を持つことができるのが総合系の魅力
- 総合系ほど長続きできる,選択肢が豊富な科はない
- パブリックヘルス的なものにフィットする診療科が総合診療科である
- 横断的視点でイノベーションを!
- キャリアで注意しないといけないのはヤブ医者化である
- INDX