Generalist Masters 8 病院総合医の臨床能力を鍛える本
- 宮下 淳:著/洛和会音羽病院総合診療科
- 定価:3,600円+税
- 2012年6月4日 A5 321ページ
- ISBN978-4-904865-10-1
目 次
- Introduction
- 1章 内科的診断能力を鍛える 診断に対する「型」を体得し,さらに理解を深めるために
- 1.診断推論とは
- 2.診断仮説形成
- 1.診断仮説形成の2つのステップ
- 2.診断仮説形成のどこに障害があるのか
- 3.その他の理論
- 3.診断仮説検証
- 1.確率とオッズ
- 2.検査前確率
- 3.決断閾値の設定
- 4.検査特性と検査の選択
- 5.検査後確率
- Goal
- 章末付録:さまざまな変換キーワード
- 章末付録:検査確率と感度・特異度
- 2章 高齢者診療する能力を鍛える
- 1.高齢者医療の全体像
- ステップ1:高齢者の生活機能評価を行う
- 1.医学領域
- 2.身体機能領域
- 3.認知/感情領域
- 4.社会/環境領域
- ステップ2:高齢者の多様性を考える
- ステップ3:高齢者の将来を見通す
- 1.生活機能曲線
- 2.余命分布をとりいれた予防的ケア
- 3.いつ「終末期段階の緩和ケア」に移行するのか
- 2.高齢者診療でみられる特有の問題
- 1.高齢者の転倒
- 2.高齢者の尿失禁
- 3.高齢者のせん妄
- 4.高齢者の認知症
- 5.高齢者のうつ
- 6.高齢者の飲酒
- 7.高齢者のポリファーマシー
- 8.高齢者の虐待
- 3.高齢者医療と倫理的問題
- 1.インフォームドコンセント(情報と同意)
- 2.終末期の経管栄養
- Goal
- 3章 研修医を教育する能力を鍛える
- 1.若い指導医による研修医の指導
- 1.研修医を指導するための方法論
- 2.若い指導医の具体的な役割
- 2.コミュニケーションスキル
- コミュニケーションエラーとは
- コンテクストとは
- 1.話を聞くテクニック
- 2.話し合いの中から意見を聞き出しフィードバックするテクニック
- 3.指導者として論理的に間違いを正すテクニック
- 3.研修医指導の実際
- 1.屋根瓦式チーム医療
- 2.カンファレンス
- 3.当院の教育における問題点
- Goal
- 4章 患者の安全を担保する能力を鍛える
- 1. 医療安全の分野に出てくる用語
- 1. エラー,過誤,ミス
- 2. 有害事象,医療事故
- 3. 過失
- 4. バイアス,誤謬,ヒューリスティック
- 2. 薬剤に関連するエラー
- 1. どれくらいの頻度で薬剤関連のエラーが生じているのか
- 2. 薬剤関連エラー防止の取り組み
- 3. 診断に関連するエラー
- 1. 認識の落とし穴を知る
- 2. 診断関連エラー防止の取り組み
- Goal
- 5章 科学的根拠を「正しく」利用する能力を鍛える
- 1. Evidence Based Medicineの実践
- ステップ1:疑問の定式化
- ステップ2:エビデンスを探す
- 1. Summaries(要旨)
- 2. Synopses(概要)
- 3. Syntheses(統合)
- 4. Studies(一次研究)
- ステップ3:探し出した医学文献を批判的に吟味する
- 1. 論文の構成を知る
- 2. 結果は妥当か
- 3. 結果は何か
- 4. 結果は患者に適用できるか
- 2. EBMとNBMの先にあるもの
- Goal
- 章末補足:診療に根ざした研究に携わる能力
- 引用文献
- Index