⑧循環器救急・集中治療の高価値医療―自己学習に役立つ30症例

「日本の高価値医療」シリーズ⑧

  • 著者:澤村 匡史
  • 定価:3,300円+税
  • 2023年 10月20日 第1版第1刷334ページ
  • ISBN978-4-904865-69-9 C3047

循環器救急・集中治療の「真の実力」を磨く30の症例
循環器救急・集中治療の現場では、刻一刻と変化する病態に対し、科学的根拠に基づいた迅速かつ適切な判断が求められます。本書は、「日本の高価値医療」シリーズの第8弾として、循環器診療の第一線で遭遇する重要疾患から、臨床倫理、意思決定プロセスまで、自己学習に最適な30症例を厳選しました。

単なる診断・治療ガイドラインの解説にとどまりません。検査前確率の推定や高感度トロポニンの解釈といった実践的なスキルから、臨床現場で避けて通れない「臨床倫理」や「認知バイアスとの向き合い方」まで、医師としての判断力を養うためのエッセンスを凝縮しています。

初学者のための「基本」から、スペシャリストを目指すための「深化」、そして医療の本質を問う「幅」まで。一冊を通して学ぶことで、知識を「現場で使える判断力」へと昇華させる一冊です。

目次

第Ⅰ章 循環器救急・集中治療を基本から学ぶ
1 検査前確率を推定する ― 心電図変化に乏しい急性冠症候群 1 ―2
2 臨床症状と検査結果をあわせて診断する ― ヘパリン誘発性血小板減少症の診断 ― 13
3 高感度トロポニンの解釈を学ぶ ― 心電図変化に乏しい急性冠症候群2 ―23
4 心不全の存在を示唆する身体所見をとる ― 典型的な慢性心不全増悪の身体所見 ―35
5 バイタルサインや臨床所見から病態を考えて治療にあたる ― Flash Pulmonary Edema:いわゆる電撃性肺水腫 ―43
6 診療ガイドラインのフローチャートに沿って,治療の基本を学ぶ ― 急性左心不全急性期治療の基本 ―50
7 心不全の治療の柱を理解する ― 心筋梗塞の既往のある患者の呼吸困難 ―58
8 心原性失神を示唆する所見を理解する ― 短時間に繰り返す一過性意識消失 ―64
9 不適切な抗菌薬療法の罪を知る ― 「尿路感染症」と「風邪」に抗菌薬が使用され感染性心内膜炎の診断が遅れた例 ―76
10 非心臓手術の術前評価を学ぶ ― 非心臓手術の周術期リスク評価 ―83
11 心外膜炎のマネジメントを学ぶ ― 胸痛?心外膜炎 ―95
12 急性下壁心筋梗塞をみたら ― 右室梗塞 ―105
13 蘇生後ケアを学ぶ ― 蘇生に成功した心停止 ―115

第Ⅱ章 循環器救急・集中治療を深く学ぶ
14急性心筋炎の典型的な病歴を知っている ― 典型的な急性心筋炎 ―124
15 急性心筋炎が劇症化する徴候を知る ― 劇症型心筋炎 ―133
16 急性冠症候群の合併症とその治療を理解する ― 心室中隔穿孔を合併した急性冠症候群 ―142
17 多彩な発症のしかたもある ― Acute Aortic Syndromeの症状は多彩 ―150
18 肺血栓塞栓症の臨床的特徴を理解する ― 手術翌日のふらつき,呼吸困難 ―159
19 高血圧性緊急症の概念と治療を知る ― 繰り返す電撃性肺水腫 ―173
20 利尿剤の副作用の機序と対処法を知っている ― 心不全とCO2ナルコーシス ―183
21 ST上昇ではないけれど ― 非ST上昇型急性冠症候群 ―194
22 治療抵抗性心室細動に対する体外循環式CPRの適応209
23 急性心筋梗塞の定義と病態を知る ― 冠動脈造影で狭窄を認めない急性心筋梗塞 ―221

第Ⅲ章 循環器救急・集中治療を幅広く学ぶ
24 治療の利益,損失,疾患確率を説明できる ― 強盗に襲われたあとの胸痛,ストレス心筋症 ―232
25 認知バイアスと診断スコア・アルゴリズム ― 急性心外膜炎を合併した大動脈解離 ―245
26 費用効果分析の基本が理解できる ― 体外循環式CPR(ECPR)の費用効果分析 ―256
27 臨床倫理の原則 ― 高齢者大動脈解離の治療方針をめぐって ―273
28 患者?医師関係を熟慮する ― 治療を拒否する急性冠症候群患者 ―280
29 DNR指示をCPR以外の医療行為に影響させない ― 超高齢慢性心不全患者のDo Not Resuscitation, DNR指示 ―289
30 人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスを学ぶ ― 急性疾患の終末期医療,治療の中止・差し控え ―303

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