医師が沈黙を破るとき

  • 徳田安春:著
  • 定価:1,500円+税
  • 2020年3月23日 刊行 246ページ
  • ISBN978-4-904865-49-1 C3047

<本書プロローグより>
 2017年から沖縄にもどり、その視点で同時代をみると、平和を考えることは医師にとり重要であるとわかってきました。医師にとって最も重要な資質は共感力と慈悲の心である、と若い医師や医学生に話しています。また、医師だけでなく、みんなが他の人々への共感力と慈悲の心を必要としています。個人や地域、国が平和で繁栄するためには、お互いの歴史を知り、その人々への共感力と慈悲の心を高めて維持することが必要です。この本で多くの人々が平和を考えるきっかけになれば幸いです。

目次

プロローグ

序章
沈黙を破るメッセージ
□ 序章 日野原重明先生からの遺言メッセージ

第1章 平和といのち
□ 日野原先生がオスラー先生を発見したのは敗戦直後であった
現象と本もの、からだとこころ
□ 徳田 安春 の個人史
徳田 安春と若手医師との問答

第2章 琉球の平和主義から学ぶ
□ 沖縄―その悠久の歴史
□ 沖縄の戦後
□ 沖縄の人々の健康
□ 正しい歴史を伝え、知ることが、平和と民主主義のエネルギーになる
第2章のまとめ

第3章 対話編その1「平安山英盛先生と語る医師の平和活動」
対話編その1「平安山英盛先生と語る医師の平和活動」
□ 平安山英盛先生の生い立ち
□ 沖縄県立中部病院で研修を始めて2年目のときに沖縄は日本に復帰
□ 平安山先生は、優しい外科医としてロールモデルだった
□ 定年退職後に命を守る平和活動を始めた
□ 抗議活動はこうして始めた
□ 沖縄県民に分断があるのが大きな問題である
□ 医学部では平和や倫理を教えるべきである
□ 非暴力で話し合い、医師として命を助けるための活動を続けたい。

第4章 対話編その2「日野原重明先生と語る医のアート」
□ 第1回:「アートから出発した医学」
□ 第2回:「医師には知性と感性が求められる」
□ 第3回:「判断は難しい。経験は過ちやすい」(ヒポクラテス)
□ 第4回:「主治医とは何か、コンサルテーシヨンとは何か」
□ 第5回:「いとおしむ心が医師には求められる」
□ 第6回:「生命倫理を考える」
□ 第7回:「感性を育てる」
□ 第8回:「生活習慣病」ということばはこうして生まれた
□ 第9回:自分で選択をするのが、「賢明な選択」
□ 第10回:「伸びる教育、伸びない教育」
□ 第11回:「教育にはシステムが必要です」

第5章 21世紀の医師に求められる資質
□ ケースその1:子どもの心雑音
□ ケースその2:突然の聴力低下
□ 医学部入試の諸問題
□ アートとサイエンス
□ ケース3:原因不明の寝汗
□ ケース4:喘息死
□ ケース5:2019年のある報道ケース
□ 医師への信頼が揺らいでいる
□ 優しさを持つ医師をどう育てるか
□21世紀の医師の地球的役割

付録 1 平和といのちを育むことば
付録 2 平和といのちを学ぶための9冊の本
付録 3 英文ハイライト

索引